RS_Baseは全国2,000施設以上で愛用されている検査データや画像データをファイリング・閲覧するための診療支援システムです。

RS_Baseについて

開発者から

診療所のICT

 病院の電子化は、厚労省の目標までに行かないまでも、予想を上回る勢いで電子カルテが導入されています。一方、診療所においても、電子カルテはゆっくりではあるものの確実に広まってきています。電子カルテ黎明期には、電子カルテ導入は経営的にいいのか、何のための誰のための電子化なのか、カルテ所見入力は紙カルテ同様に可能なのか、スケッチの記載はどうか、患者の方を見ない診療になるのではないか、など、いろいろな議論を呼びましたが、結局、便利な部分を便利なように使用し、不十分な機能は他のもので代替する、場合によっては紙カルテの併用を続けるなどとし、診療所に合った電子カルテを選択し、その機能を充分に生かすことにより、一定のユーザー層(レセコン買い替え、新規開業)に受け入れられています。
 一方で、各種電子カルテの機能は徐々によくなってきているとはいえ、電子カルテが診療所の電子化のための全ての機能を持っている場合は少なく、それを補完するためのソフトも必要になることも現実としてあります。

RS_Baseの生い立ち

 私が内科を開業した1998年当時は、診療所で発生する医療情報を一つのソフトで一括して管理するという発想はなく、各種データ、画像はそれぞれ関連づけられる事も無く、MOドライブ等にばらばらに存在していました。
 それらを見やすい形でパソコンで見たいと思いながらも当時の医療系ソフトは今以上に高価で、診療所にマッチするようなものも見当たらなかったため諦めていましたが、開業の半年後、患者情報をWebベースで管理する簡易ソフトを作成したのを機に、その後は、レントゲン、内視鏡、心電図、血液データ、投薬内容などのデジタルデータを有機的に一元管理できる機能を追加し、2001年からは他の医療機関でも使用していただくようになり、2017年時点で2800件の診療所、小規模病院でご利用いただくに至っています。

RS_Baseの名前の由来は?

RS_Baseの名前の由来は?とよく聞かれます。答えは簡単で、私の診療所、リバーサイド内科クリニックの頭文字をとって、RSとしました。それにデータベースによくあるBaseをくっつけたというありがちな命名です。

自身でプログラムを作った経緯は?

 元々医学部一年の時に初めてパソコン(NEC PC-6001)と出会った後に、ゲームソフトを作るに至ったことから、プログラム向きの特長が少々あったかもしれません。
 また、1998年の開業前にはインターネットにはまっており、インターネット上の掲示板ソフトを作成していたということがありました。そこに、開業後の医療情報管理が必要、という、“必要は発明の母” 的な状況になったため、ソフトの作成対象が、掲示板ソフトから、医療情報管理ソフト(RS_Base)に変わりました。その経緯からRS_Baseの開発も、掲示板ソフトの作成で慣れ親しんでいた、"Web系でよく用いられるプログラム言語” perl5 にて作成され、そのため、データの閲覧もインターネットブラウザで行う Web系のソフトになりました。

RS_Baseにはデータベースというものがない?

 RS_Baseは掲示板ソフトの延長として作り始めましたので、テキストをデータベースとして使用しています。そのテキストは患者ごとの時系列のデータと、患者間の横断的なデータの二つがあり、それらをRS_Base内に持つ仕様になっていますが、テキストをデータベースとして使用した場合、堅牢性の点でデメリットがある一方で、データベースソフトをインストールすることなく、Microsoft Windowsさえあれば導入できるという大きなメリットがあります。
 ただ、データ量が多めの医療機関での使用の場合、堅牢性を優先させる必要が出てきたため、現在では、PostgreSQLをデータベースとするRS_Baseも併せて開発していますが、PostgreSQL版を使用されている施設様は、数%程度の様です。

RS_Baseのバージョンアップに関して

 RS_Baseのバージョンアップは、利用医療機関様からのメーリングリストでの要望に答えさせていただく形で行っていますが、対応可能なことであれば、可能な限り数日以内にバージョンアップを行っています。
 バージョンアッププログラムは、テキスト版とPostgreSQL版の二つがインターネット上にアップロードされ、そのファイルを医療機関にてダウンロード、解凍した後、所定のホルダーに上書きコピーすることによって行っていただきます。
 バージョンアップは可能な限り上位互換性を維持していますが、RS_Baseを使用するのに不便を感じていない場合でも、年に一度はバージョンアップをしていただくのを原則としています。

Windows以外でRS_Baseを使用する

 RS_Baseの導入はサーバーにWindowsが必要ですが、それ以外のOS(iOS、Android、Mac OS )などでの閲覧可能です。(一部 windowsのViewerで表示するレントゲンや心電図は閲覧できません)

RS_Baseの導入

 RS_Baseの導入は、以前はほとんど医師自ら行っており、PCリテラシーの高い医師を中心に広がってきたという経緯があります。現在でも、ネットワークの設定などを自身ででき、近医でRS_Baseを見学したなどあれば、医師個人で導入可能ですが、そうでない場合は簡単に行かないこともあり、その場合は、Medical-In 等、導入支援のできるところとご相談いただいた方がスムーズに導入できると思います。
 RS_Baseを実際に使用開始された後に、使用を中断されることは非常に少ないももの、使用、設定までに至らない施設様がある状況を一番残念に思っています。